11月26日着 黒騎士さんからのコメントより
☆円高は、1995年4月以来の水準となって来ています(現在進行形です)。1995年といえば、阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件、村山(社会党委員長)内閣発足、兵庫銀行破綻(戦後初の銀行破綻)等々を思い出します。2年後の97年には山一證券が破綻し、辛く長い「失われた10年」「就職氷河期」時代へ突入していく直前の時期であったと言えます。
☆ドル不信→金高騰の根拠は?その向かう先は一体どこなのか?
☆米国はイラク・アフガニスタンで戦争状態であり、昨年には米国内から全世界へ波及した「リーマン・ショック」による景気後退との戦い、という3重苦にあります。
☆米国はかつてベトナム戦争で膨大な軍事費を支出し、ついには「金ドル交換停止」即ち「ニクソン・ショック」と後世呼ばれる(実質的なドル減価政策)を発表しました。その後の外為市場が固定相場から変動相場へ移行したのは、皆さんご承知の通りです。
☆アフガニスタンといえば、旧ソビエトも侵攻した歴史がありますが、結局は完全撤退。そのツケは大きく、共産圏の崩壊という歴史的な出来事に繋がっています。核兵器を使用しない(通常戦)では、米ソと言えど勝利出来ないのです。余談ながら中国もベトナムに侵攻しましたが、敗北しています。
☆ベトナム戦争当時、米軍兵士が一発銃弾を発射する度にタバコ1箱分(当時50円位)を消費していると聞いたことがあります。1日だけでも凄まじい費消であると言わざるを得ません。現代のイラク・アフガニスタンではどれくらいになるのでしょうか。その戦費は全てドルです。
☆イラクとアフガニスタン。素人目にも「勝算なき戦い」であることは明白です。日々、膨大なドルが印刷されていることでしょう。ドル紙幣の裏側には「IN GOD WE TRUST」と印刷されています。「我々は神を信じる」くらいの意味かと思いますが、その神が印刷される度に滅亡への道を突き進んでいるのです。
☆ドル不信への裏返しである事は、古典的な経済学でなくとも、事実です。しかし、金価格がドルを押し下げるわけではなく、あくまでも米国自身の理由によるものです。
☆かつて「遠い(地域)戦争は買い、近い(地域)戦争は売り」と証券界では喧伝されましたが、現代においては「短期の戦争は買い、長期の戦争は売り」と考えた方がいいでしょう。





<来年中にアフガン軍を9万人から13万4千人に増強し、比較的安定している地域では治安維持の権限をアフガン政府に移譲するなどの考えも述べるという。
☆増派の経費は兵士1人あたり100万ドル(約8700万円)との見方もあり、負担の大きさから反対論は与党・民主党の有力議員からも出ている。ペロシ下院議長(民主)は「この戦争の財政負担について党内に深刻な不安がある」と懸念を示しており、追加戦費をめぐり議会が紛糾する事態も予想される。>
☆日銀は円高・デフレ対策として10兆円の市場オペを発表しましたが、仮に数万人規模のアフガン増派となれば、米国が新たに印刷・流通するドル紙幣は円貨換算で3兆円です。ドル垂れ流しの如き通貨政策は、かつてのベトナム戦争を彷彿とさせます。
☆ブラジル、ロシア、中国はドル資産から金(ゴールド)やユーロ、バスケット通貨等へ再配分し始めています。
☆これまで円売りドル買いで調達したドルを、米国債購入の形で再び米国内に還流させていた日本ですが、(金遣いの粗い大名に商人が貸付する)状態は長くは続きません。商人は貸付金勘定で膨大な金融資産を有すると錯覚しているかも知れませんが、大名が借り換えで延長するだけなら(江戸時代の徳政令)と同様です。